京セラドーム大阪を会場として全校生徒が一同に集い体育祭を開催します。新入生が初めて西大和体育祭に参加した感想、そして縦割りでの各チームの高学年の生徒の感想を紹介します
中1Aくん(赤組)
その時、僕の心は感動に包まれた。初めて見たからだ。自分たちの四日間で作り上げた努力の結晶を。その瞬間、僕は鳥肌が立った。「春」という文字がきれいに浮かび上がっていた。自分がその文字の一部だと思うとぞくっとした。その後夏の隊形の時のダンスも間違えずにできたので、今までで一番良かったと思った。その状態が出来上がるまで、色々と苦労した。あれは放課後のダンス練習の時のことだった。途中までは順調だったけど、どんどん追いつかなくなっていき、友達は出来ているのに僕はなかなか出来ず、友達に練習を付き合ってもらった。そして僕に必死に教えてくれた高校生にも付き合ってもらった。友達と高校生にはとても感謝している。そういう助けがあったからこそ、体育祭当日、僕は太陽のように明るく笑えたのだと思う。僕もこれからは助けられるのではなく、助ける人になりたいと思った。
中1Nさん(黄組)
私は黄組だった。全体順位が三位で終わってしまったのでとても悔しいが、それ以上に今、達成感を満喫している。初めての体育祭。全く話したことの無い先輩と私の苦手なダンスを練習する日々が続くと知った時、不安と恐怖で胸がいっぱいだった。そんな私に、先輩は笑顔で話しかけてくれた。私がダンスを踊れるようになるまで、放誯後も練習に付き合ってくれた。おかげで、本番、上手く踊れた。沢山の観客の前で踊るのはとても緊張したが、踊っているときは観客が豆のように小さく見えた。まるで花のように堂々とパフォーマンスをする先輩の姿は、海のようにきらきらと輝いていた。私も、先輩のようなかっこいい上級生になりたいと思った。
私がこの体育祭を通して学んだことは、二つある。それは、最後まであきらめないということと、必ず努力は実るということだ。黄組は、他の色よりもパフォーマンスの準備が遅れていたため、他色の様子を見てとてもあせりを感じていた。だが、あきらめずに最後まで練習をがんばったから、成功した。この経験で得たことをこれからの活動で生かしていきたいと思う。
中1Mくん(赤組)
「第二位、青組。第一位、赤組。」
この放送を聞いた瞬間、僕の中の興奮は最高潮に達した。運動が苦手で勉強(特に生物)のことしか小学校で興味を示さなかったせいか、僕はこの日まで運動会で優勝したことが一度しかなかった。そのためこの出来
事は僕にとっては夢のようだった。
感動でいろいろな思いがあふれでる中、僕はふと今までの自分たちの様子を思い出してみた。そして僕はあることに気付いた。それは「赤組全体が常に自分をつきつめていた」ということだ。
僕たちデコレーション(装飾担当)は、ライオンの毛、サソリの節、ペガサスの羽、そして女神の鼻の影に至るまでとことんこだわったし、他の人達も、作業をしている僕らの真下で、言動や少し位置のずれといった、そのくらい別にいいじゃないかというほど細部にこだわって練習していたのを覚えている。もちろん、他の組にもそういうところはあったと思うが、勝利への執念が少し勝ったのかなと僕は思う。勝つべくして勝つとはまさにこういうのをいうのだろう。
中1Kくん(白組)
中学生になって初めての体育祭。希望と不安で満ち溢れていた。白組に選ばれて、中1のリーダーに立候補した。最初だからといって怠けず、全力でやりたいと思った。今までできていなかったけじめをしっかりとり、先輩方についていった。各色パフォーマンスだけでなく、競技も。しっかりと練習を重ねていった。
何日かすると、練習の成果はメキメキと頭角を現しはじめた。二人三脚では走れるまでにいたった。そうした練習を重ね、迎えた体育祭。練習を重ねた二人三脚は白組が1位と2位をとった。ウェーブも綺麗で、モニターを見て感動した。その時だった。Wの形を作ったときに違う曲が流れたのだ。冷たい空気が流れた。必死に調整をする先輩たち。
終わったあとには、どんよりとした、まるで 6 月のような嫌な空気が流れていた。もう一回やらせてもらえることになったとき、得点には関係ないと知ってがっかりした。でも、こういう時こそ、けじめをつける時だと思った。一生懸命やりきると、とてもすっきりした。みんなも僕も、そして団長をはじめ、優しくダンスを教えてくれたM先輩や困った時に助けてくれたU先輩も、みんなの士気が一気に上がった。今回の体育祭を通じて自分が大きく成長できた気がした。
中1Kくん(黄組)
「入れ。入れ。入れ。」
ぼくの手を離れたバレーボールは、放物線を描きながら、玉入れのせまい筒に吸いこまれるように入った。
「よっしゃーっ! 決まった! ようやったっ!」
黄組の仲間の歓喜の声に、ぼくは大満足だった。西大和の体育祭の玉入れ競技はとても難しいと思う。玉入れの筒は底に穴が空いているから、穴をふさぐバレーボールをまず入れなければいけない。しかも筒の直径はバレーボールの大きさギリギリなのだ。そのうえ、玉入れの高さは四メートル近くとめちゃめちゃ高い。バレーボールの最初の一投目は黄組の先輩が投げた。しかし、ボールは筒に入らず、ぼくの胸のところに飛んできた。ぼくは、ボールをつかむと同時に、「ぼくが投げていいんだろうか。」と一瞬ためらったが、「一刻も早くバレーボールを決めなきゃ!」という気持ちから、反射的にバスケットボールの要領でシュートをした。ぼくの一投が決まった瞬間の完成、飛び跳ねて喜ぶ姿、百八十度先で黄組保護者として参加していた母のガッツポーズ姿がスローモーション映像のようにぼくの目に焼き付いている。ピーッ。終わりを告げるホイッスルの音。数を数える声。三色が数え終わり、黄色の玉だけを数える声。ぼくは首の後ろがムズムズしてきた。
「やったーっ! 黄組が一位だ!」黄組の仲間が喜ぶ姿と、「一発で決めてスゴイな!」と肩をたたいてくれた黄組の仲間の笑顔はきっと一生忘れないと思う。
高等部高1Rさん
今回私はデコレーション(装飾担当)という立場で体育祭に臨みました。デザインをするのが好きで入ったのですが、みなが楽しそうに踊って練習しているところを見ると、各色パフォーマンスの方が楽しそうやなと思ったこともありました。かといってデコレーションが楽しくなかったわけではなく、6人であれこれ相談したり、ペンキまみれになったりと3日間はとても充実していました。できあがった団旗のモチーフは力強く、いかつく、太陽のように輝き、栄光を掴み取る学級。旗部門の優勝を逃したとしても、クラスの雰囲気は表現できたから満足だよねと話していました。
最後の結果発表はものすっごく緊張していました。その時、私はまだ小学校から一度も優勝したことがないので、ここらで優勝しときたいんですと強く思っていました。旗部門の表彰。2位が出て、青組ではないことにホッとすればいいのか、焦ればいいのかわからないまま「1位青組」のアナウンスが聞こえてきました。叫びました。総合成績は2位。まだ西大和生活1年目でしたが、1番楽しい体育祭でした。来年は私たちが盛り上げる番です。この体育祭が行えたのも先輩方のおかげです。私も来年は幹部をやってみたいです。
高等部高1Mくん
西大和学園高等学校での自分にとっては初の学校全体で行う行事である体育祭。
準備期間は一切、授業をしないというスタイルはとても斬新で面白いと思いました。
中等部の人たちの熱の入りように圧倒されてこの中に自分が入っていけるのか心配にはなったけれど、各色パフォーマンスの練習をしたり、デコレーションの横断幕を見たりすると自然と中等部にも負けないテンションになることができました。先輩方の苦労や試行錯誤して生まれたであろう、工夫の盛り込まれたパフォーマンスやデコレーションにただただ、尊敬するばかりだ。自分は来年同じように後輩を引っ張っていけるのか、今年以上に色団をまとめていけるのか、そう考えると自分はまだまだだなと実感しました。
それぞれが中学校でリーダー的存在であったため、他力本願でもうまくいく気もする。しかしそんな体育祭が楽しいわけもなく、各個人が積極的に参加してこそはじめて色団はチームとしてまとまりをもち、体育祭をより楽しく、面白くできるのだと思う。だから僕は今後、いやたった今からリーダーになるために学級活動等の集団活動で常に意識を高くしていきたいと思いました。
高等部高1Tさん
私にとって西大和で初めての体育祭でした。小・中学時代は「運動できないし・・・」と、団体演技しか楽しみがありませんでした。だから、今回の体育祭は人生で一番楽しめたと思います。こんなに多くの人が一丸となり、勝利を目指して対決しているのはすごいと思ったし、興奮しました。白組のパフォーマンスでは音楽にミスがあり、私含め白組のメンバーが一瞬かたまったのを感じました。でもそんな状況下で「焦るな」と叫んでみんなをまとめて下さった先輩方をすごく尊敬しました。終わった後も、みんな笑ってなくて、やりきっていない顔をしている人や、みんなを励ましている人、悔しがっている人を見て、先輩方はどんな想いで作って下さったのだろうと思い、泣きそうでした。でも、得点には入らないけど2回目をやらせていただくことができて、それが終わると、みんな達成感に満ち溢れた顔をしていて、私も嬉しくて自然と笑えていました。そのあとの先輩方のお話も含め、パフォーマンスに感動した白組の人は多いと思うし、すごく団結していてやっていて気持ちよかったです。来年は私たちが率いていく立場となるので、今年の経験を糧にして全力を尽くしたいと思います。
高等部高2Nさん
今年の体育祭、たしかに結果だけを見れば満足のいくものではなかった。しかし、団長、幹部を初めとするメンバー全員の頑張りは他のどの色にも負けてはいない。私は心の底からそう思うと同時に、デコ長である私を支え、励ましてくれたみんなに感謝の気持ちでいっぱいだ。そして、こんなにもすばらしい体育祭を作り上げた西大和生をとても誇りに思うし、一緒に戦ったオレンジのみんなが大好きだ。
私は最初、パフォーマンスの幹部がやりたかったが、デコレーションもやってみたいという気持ちがあったので、デコ長をしつつ、パフォーマンスにも参加することにした。しかし、思った以上にデコ長の仕事は多かった。Tシャツの発注に横断幕、学年旗の完成、しかも全学年の手伝いもしなければならない。これ以上にもやらなければいけないことはたくさんあった。また、パフォーマンスのダンスも練習しなければならなかった。眠れない夜が続き、私は心も体もボロボロになった。風邪を引き、声が出なくなり、意味もなく涙が出た時もあった。けれども、実行委員長や団長が、「自分一人で抱えこまずもっとみんなを頼れ。」そう言ってくれた。その一言のおかげで、人に協力を仰ぐのがあまり得意な方ではない私が、みんなに頼れるようになった。パフォーマンスにも参加でき、Tシャツも横断幕もとても良いものが完成した。目標としていた一位がとれず、悔しい思いとみんなに申し訳ない思いでいっぱいだが、みんなは褒めてくれ、私のデザインしたTシャツを着てくれたことがなによりもうれしい。
色んな人にたくさんの迷惑をかけてしまったけれど、こんなに楽しく、充実していた体育祭は初めてだった。みんな、本当にありがとう。
高等部高2Tさん
今回の体育祭は私にとって二回目の体育祭でした。メンバー表を見たときはほぼ知らない人ばかりで仲の良い子もあまりおらず、正直落胆しました。それでも団長に従いつつ、みんなでプレ準備期間まで頭をひねり続けました。
去年の体育祭は先輩方に指導してもらい、とても楽しかった思い出がありました。先輩方は易々とこなしていたように見えましたが、今年初めて約二百人もの人を動かしていくという立場に立ち、大変さを痛感するとともに先輩方への尊敬の念が高まりました。今年は練習時間が短かったということもあり、様々な場面で苦労しました。準備期間の初日、私は部活の手伝いのため、パフォーマンスの練習に参加できませんでした。パフォーマンスの終盤の様子を見に行くと、ほぼ白紙に近い状態でした。他の色では既に一通り終わったという話や、あと少しで完成するという話を聞いたので、なおさら危機感を覚えました。その日の夜は徹夜で今後の予定を具体的に考え、翌日幹部のみんなに同意をもらいました。そして声を枯らしながらギリギリで完成した二日目。通しの練習をした時に想像以上にうまくいったので、感極まって泣いてしまいました。
そして本番当日。準備期間一日目では「青色はパフォーマンス最下位」とまで周囲の人に言われていましたが、なんと準優勝をいただきました。他の色のみんなも「綺麗だったよ」と声をかけてくれて、幹部全員で泣きました。
また競技でも優勝、高二のTシャツでも優勝をいただき、心から嬉しかったです。今回の体育祭を通してさらに友達の輪が広がり、後輩もたくさんでき、縦割りの醍醐味を改めて感じることができました。
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